肩関節置換術後の感染症
肩関節置換術を受けた患者の約10%で術後感染が起こります。手術中の適切な無菌管理と術後のケアにより、感染リスクは大幅に低減できます。
原因
- 手術後はストレスや疼痛により免疫力が低下します。長期入院、手術部位の不衛生な管理、肩に触れる前の手洗い不足などが感染リスクを高めます。
主な感染菌
- 最も一般的なのは黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)とA群連鎖球菌(Group A Streptococcus)です。これらは適切な抗生物質治療が行われないと急速に重症化します。
症状
- 術後の切開部周囲の発赤、腫脹、触診での圧痛、発熱などが典型的です。これらの症状が現れたら速やかに医師に相談してください。
診断
- 感染が疑われる場合、医師は血液検査(全血球計算)を実施し、炎症マーカーの上昇を確認します。その結果を基に最適な抗生物質を選択します。
治療
- 主に使用される抗生物質は、バンコマイシン、ゾシン(ピペラシリン/タゾバクタム)、ロセフィン(セフェピム)、レバキシン(レボフロキサシン)です。経口投与または静脈投与が選択されます。
予後
- 感染が早期に発見されれば予後は非常に良好です。抗生物質は通常24時間以内に症状を改善させ、10日程度で完治することが多いです。
