回旋腱板手術後の理学療法リハビリテーション

回旋腱板(ローテーターカフ)は肩関節付近の4つの筋肉と腱から構成され、肩の安定と可動に重要な役割を果たします。過度の使用や負荷により腱が損傷すると、局所的な痛みや筋力低下、肩の「ポップ音」などの症状が現れます。

手術

重度の断裂がある場合、外科的修復が必要です。手術は通常1〜2時間で完了し、軽度の全身麻酔または局所麻酔で腕を感覚鈍麻させた状態で行われます。小さな切開で肩を開き、損傷した腱を骨に再付着させます。

理学療法

手術後はリハビリテーションとして理学療法が標準的に処方されます。主な目的は、①肩の筋力回復、②可動域の完全回復、③再発防止です。リハビリ期間は通常4〜6週間ですが、個々の回復状況に応じて前後します。

筋力強化エクササイズ例

基本的な筋力トレーニングとして、側方挙上が挙げられます。腕を体側でまっすぐ伸ばした状態から、肩の高さ(またはやや上)まで持ち上げます。腕はロックしたまま肩の筋肉で動かし、8〜10回を目安に繰り返します。慣れてきたら軽いダンベルを握って行うと負荷を増やせます。

ストレッチエクササイズ例

壁スライドは簡単なストレッチとして有効です。壁に向かって立ち、肩高さで指先を壁につけ、体は動かさずに指先だけでできるだけ高く「登ります」。痛みが出ない範囲で最高点を数秒キープし、ゆっくり戻します。これを2〜3回繰り返し、毎回少しずつ高く上げることを目指します。

以上のリハビリプログラムを継続することで、回旋腱板手術後の肩機能回復を促進し、日常生活やスポーツでの再発リスクを低減できます。

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