回旋腱板手術後にゴルフを再開するためのリハビリと予防ストレッチ
手術後の初期ケア
回旋腱板手術後は、肩をスリングで固定し、2時間ごとに15〜30分間氷で冷やすことが基本です。術後2週間は肩の可動を避けますが、血行を促すために軽いウォーキングや、健康な腕で軽いゴルフクラブ(またはほうき棒)を使ってスイング動作のイメージ練習を行うと良いでしょう。この期間は、グリーンの読み方やパッティング技術の向上に時間を割くこともおすすめです。
理学療法(リハビリ)
回旋腱板のリハビリは大きく4つのフェーズに分かれ、各フェーズは約4週間続きます。段階が進むにつれて負荷が高くなり、最終フェーズでは実際にゴルフボールを打ち始めます。
第1フェーズ(術後2〜4週)
うつ伏せになり、患側の腕を自然に下げた状態で肩を前後に揺らします。肩が疲れるまで繰り返します。
第2フェーズ(5〜8週)
横向きに寝て、非患側の腕を体の下に置きます。手術した腕は体側に下げたまま、肘を90度に曲げ、前腕を胸に向けて手のひらを下にします。前腕を肩の高さまで持ち上げ、ゆっくり下げる動作を疲れるまで行います。
第3フェーズ(9〜12週)
横向きに寝て、患側の腕を体の下に置きます。肘を90度に曲げ、軽いダンベル(または缶詰)を握ります。肩を内転させながら手を胸に向かって持ち上げ、下げる動作を3セット×10回実施します。
第4フェーズ(13〜16週)
立位で両手にダンベルを持ち、腕をまっすぐ伸ばしたまま頭上まで持ち上げます。ゆっくり下ろす動作を3セット・15〜20回行い、全身の安定性と肩の可動域を高めます。
リハビリが進んだら、まずは短距離アイアンで練習し、徐々にウッドやドライバーへと移行してください。
再発防止のストレッチ
ゴルフラウンド前には必ず肩周りを温め、20回程度のゆっくりしたアームサークルを行ってからストレッチを始めます。各ストレッチは左右両側で15〜30秒キープしてください。
- バックカフストレッチ:左手を右肩に、右手を左肘に置き、腕を背中側に軽く押し出す。反対側も同様に行う。
- アンダーサイドカフストレッチ:左手を頭の後ろに、右手で左肘を押し下げ、手を背中の中心へ伸ばす。反対側も同様に行う。
- フロントカフストレッチ:両手を背中で組み、ゆっくりと腕を上げる。体は前傾せず、背筋は伸ばしたまま行う。
これらのケアとストレッチを継続すれば、術後でも以前と同じレベルでゴルフを楽しむことが可能です。必ず医師や理学療法士の指導のもとで実施してください。
