回旋腱板手術に伴うリスクと対策
リスク
重度の断裂の場合、腱板が修復不可能になることがあり、手術の対象外となります。手術中の麻酔リスクに加え、神経や血管を損傷する可能性があります。また、術後の感染、炎症による痛みや関節硬直、再断裂のリスクもあり、再手術が必要になることがあります。
リスク管理
手術前の洗浄や適切な抗生物質投与により感染リスクは大幅に低減できます。痛みや硬直は鎮痛薬と理学療法でコントロールし、神経・血管の損傷は手術中に保護、または術後に修復が可能です。再断裂の防止は、患者自身がリハビリを遵守し、日常生活で適切に肩を使うことが重要です。
手術の流れ
一般的には肩に切開を入れ、腱板の状態を確認しながら修復を行います。遊離した腱片や異物を除去し、必要に応じて骨の削り取りや骨棘除去を行います。最後に裂けた腱端を縫合し、上腕骨の上部に固定します。
術後の経過
術後は疼痛緩和のための鎮痛薬が処方され、スリングで肩を保護します。麻酔が覚めたらすぐに手・手首・肘の可動運動を開始し、24時間後に受動的な肩の運動を行います。6〜8週間後に理学療法士の指導のもとリハビリを本格化し、術後60日目以降に軽いウェイトトレーニングを開始します。
効果と予後
経験豊富な外科医が適切に手術を行い、患者がリハビリを継続すれば、肩の痛みは軽減し機能が回復します。筋力強化と筋肉再教育を行い、再損傷を防げば、効果は数十年にわたって持続し、日常生活やスポーツを快適に行えるようになります。
