肩峰下減圧手術からの回復
手術の概要
肩峰下減圧術は、肩関節のインピンジメント症候群を治療するための手術です。上腕骨と肩甲骨の肩峰との間の空間が狭くなり、回旋腱板や滑液包が炎症を起こすことで痛みや可動域制限が生じます。
手術は比較的低侵襲で、整形外科医は肩周囲に数か所の小さな切開を行います。これにより、さまざまな角度から腱や骨を観察できるようになります。小型の内視鏡カメラを肩関節内に挿入し、モニターにリアルタイム映像を映し出しながら、炎症を起こした滑液包を摘出し、肩峰の一部を削り取ります。これにより肩関節内のスペースが広がり、可動性が改善されます。手術後は切開部を縫合し、ドレッシングを施します。
回復とリハビリ
手術翌日には外来でドレッシングを除去し、理学療法へと移行します。理学療法では、肩の可動域を取り戻すためのエクササイズが中心となります。具体的には、肩の回転運動や、腕をゆっくり揺らすペンデュラム運動などが行われます。術後の軽度の痛みには、必要に応じて鎮痛薬が処方されます。
通常、術後4〜6週間で筋力と可動域がほぼ回復し、2〜3か月でスポーツや激しい活動に復帰できるようになります。個々の回復速度は異なるため、担当医と具体的なスケジュールを相談してください。
