放射線透過性造影剤は何からできているのか?

バリウム造影剤

バリウム造影剤は、上部消化管(胃・小腸)と下部消化管(大腸)を撮影する際に使用されます。経口投与または浣腸で投与され、上部消化管用のバリウムは粘度が高く、密度も大きいです。バリウム硫酸塩は化学的にほぼ不活性ですが、血液中に入れると不溶性のため血栓のように作用し、重大な危険があります。そのため、バリウムの代替として、ヨウ素系造影剤であるガストログラフィンが用いられます。

注射用放射線透過性造影剤

注射用の造影剤はヨウ素を含む化合物で作られ、X線を吸収して血管や尿路など軟部組織のコントラストを高めます。主に「高浸透圧造影剤(HOCA)」と「低浸透圧造影剤(LOCA)」の二種類に分けられます。HOCAは安価で古くから使用されていますが、反応が起きやすいのが欠点です。LOCAは高価ですが、アレルギー反応のリスクが低くなります。

高浸透圧造影剤(HOCA)

HOCAはイオン強度が高く、体内へのショックが起こりやすく、チクチク感や温感からアナフィラキシーショックまで様々な副作用が報告されています。症状が出た場合は直ちに投与を中止し、抗ヒスタミン薬やステロイドで対処します。HOCAでは軽度から中等度の副作用がLOCAに比べ数倍多く見られます。

低浸透圧造影剤(LOCA)

LOCAは塩分濃度が低く、軽度・中等度の副作用が起きにくいとされています。重篤な副作用はまれで、HOCAと同程度の頻度です。ただし、60歳以上や不安定狭心症の患者は重篤反応のリスクが高くなります。

排泄と副作用

経口投与された造影剤は主に糞便中に排泄され、注射された造影剤は腎臓から尿として排泄されます。腎機能障害は通常可逆的で、数日から1週間以内に回復します。

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