ライム病に対する過激な治療法
カナダ保健局によれば、ライム病はボレリア・ブルグドフェリという細菌がダニを媒介して人に感染することで発症します。症状はインフルエンザ様で、関節や筋肉の激しい痛みを伴います。進行したケースでは、標準的な抗生物質治療が効果を示さないことがあり、多くの患者が代替療法に目を向けています。中でも、電波周波数で感染微生物を破壊するというリフェ療法が注目されています。
歴史
リフェ療法の名は、20世紀初頭に電子工学・生化学・航空工学の分野で活躍したロイヤル・リフェに由来します。リフェはがんウイルスの同定研究の過程で、音波を微生物に当てると破壊できると考え、実験装置を開発しました。彼はがん患者に対して100%の回復率を主張しましたが、1939年に当局が研究資料を押収し、キャリアは事実上終了しました。
Bare‑Rife デバイス
現在流通しているリフェ装置は、カイロプラクターのジェームズ・E・ベアが改良したものです。ベア版リフェ機は、アルゴン、ネオン、ヘリウムなどのガスが封入されたチューブにラジオ周波数を通す仕組みです。ベアのオンライン記事『共鳴周波数療法入門』によれば、プラズマチューブの近くに座ることで、放射された微生物破壊効果を直接受けられるとされています。
理論・仮説
リフェ・ベア装置は微生物の細胞壁を開かせ、免疫系がそれらを排除しやすくするという説があります。また、特定の周波数が特定の感染症に作用すると考えられ、免疫機能を刺激するという見方もあります。リフェは北米でライム病が流行する前の時代に活動していましたが、シフィリス(梅毒)を対象にした研究があり、梅毒菌はライム病菌と構造が類似しているとされています。
論争
米国国民健康詐欺防止協議会はリフェ装置を詐欺的医療と位置付けています。同機関は鍼灸やハーブ療法にも疑問を呈しています。2000年の『シドニー・モーニングヘラルド』では、ジャーナリストのベン・ヒルズがベア・リフェ装置を偽のがん治療と批判し、オーストラリアで死亡事故が起きたと報じました。臨床試験による効果実証がない点も、代替医療全般に共通する問題です。
考慮すべき点
e‑HealthMDによれば、ライム病の標準治療は診断後できるだけ早く抗生物質を投与することです。感染リスクが高い地域では、予防的に抗生物質が処方されることもあります。カナダ・ライム病財団の情報では、慢性ライム病患者の多くが二回目の抗生物質コースで回復するとされています。
