コロイド銀は手術後の感染予防に効果がありますか?
コロイド銀は、650種類以上の細菌、真菌、ウイルスなどの病原体を死滅させることが報告されています。銀は何千年もの間、様々な病原体を除去し健康を守る手段として利用されてきました。コロイド銀は微細な銀粒子を液体に分散させたもので、体内への吸収が容易です。直接的に病原体を攻撃するのではなく、抗生物質と同様に酵素を破壊し代謝を乱し、増殖を阻止します。また、瘢痕(はんこん)の予防にも役立つとされています。
手術後感染
手術後の感染は毎年多数の患者の命を奪っています。皮膚表面の常在菌から、医療従事者や器具、さらには空気中の微生物まで、さまざまな経路で感染が起こります。感染が発生すると大量の抗生物質が必要となり、入院期間が延び医療費も高額になります。そこで、安全に予防できる方法としてコロイド銀の使用が注目されています。
MRSA・ブドウ球菌感染
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、米国でエイズよりも多くの死亡者を出すほど深刻です。年間約94,000件の重篤な感染と18,000件以上の死亡が報告されています。複数の研究で、銀はMRSAやブドウ球菌に対して有効であることが確認されています。
裏付けとなる研究
- 創傷ケア企業Acryl Medの研究では、銀を含む創傷ドレッシングがMRSAに対して有効な抗菌作用を示しました。
- 2006年10月10日付『Current Science』Vol.91 No.7 に掲載された研究では、銀・水・分散液が多剤耐性MRSAやその他耐性菌に対する有効な抗生物質として機能することが報告されています。
- イランの医薬品バイオテクノロジー研究センターの調査では、銀ナノ粒子(Ag‑NPs)と併用することで、ペニシリンG、アモキシシリン、エリスロマイシン、クリンダマイシン、バンコマイシンの抗菌活性が増強されました。
- 台湾で行われた研究(『Colloids Surface B Biointerfaces』2007年10月掲載)では、特定のコロイド銀溶液が接触面に付着したMRSAや緑膿菌のコロニー形成を完全に阻止したと報告されています。
使用方法
コロイド銀は手術創部にスプレーとして直接噴霧するか、ドレッシングに浸透させて使用します。必要に応じてドレッシングを再湿潤するか、瓶付きドロッパーで傷口に直接滴下しても構いません。
結論
コロイド銀は短期間(7〜10日程度)の使用であれば、毒性や依存性がなく副作用は報告されていません。ただし、長期間にわたって高用量を摂取すると、皮膚が青灰色になる「アルジア」症状が起こることがあります。市販のコロイド銀製品は通常の使用範囲ではアルジアのリスクは低く、FDAは安全性を正式に認めていないものの、過剰摂取以外に安全性を損なう証拠はありません。
