心血管疾患とキレート療法
キレート療法とは?
キレート療法は、重金属中毒に対抗するために長年用いられてきた医療技術です。合成アミノ酸エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を静脈投与し、体内の有害金属と結合させて尿中に排泄させます。EDTAはカルシウムも結合でき、動脈硬化の原因となるプラークの形成に関与するカルシウムを除去できるとされています。そのため、一部の代替医療実務者は、EDTAがプラークを分解し、動脈硬化を改善すると主張しています。
キレート療法の実施方法
キレート療法は、医師またはオステオパス(体操療法を併用する医師)により合法的に行われます。治療前に身体検査を受け、2〜4時間かけてEDTAを静脈注入します。その後、1か月間にわたり5回から30回程度のセッションが行われ、月に1回のメンテナンス投与が続くことが一般的です。
EDTA投与に伴う副作用として、腎不全、心拍不整、ショック、骨髄抑制、アレルギー反応、呼吸停止、低血圧などが報告されています。治療中は医師がこれらの合併症を注意深くモニタリングします。
治療の補助策
キレート療法と併せて、喫煙の中止、体重管理、果物・野菜中心で肉類や飽和脂肪の少ない食事への変更が推奨されます。また、医師の監督下で「経口キレート」製剤を使用することも可能ですが、静脈投与と同等の効果があるかは確認されていません。
注意点
2009年時点で、キレート療法が動脈硬化に対して有効であるという科学的根拠はありません。効果に関する情報は主に個人の体験談に基づくもので、ピアレビューされた研究は不足しています。治療を検討する際は、必ず主治医または循環器専門医に相談してください。
