ドライニーディングのテクニック
ドライニーディングは、慢性の神経障害性疼痛に対する侵襲的な理学療法です。細いフィラメント針を皮膚・皮下組織・筋肉の筋膜トリガーポイントに挿入し、局所ねじれ反応(LTR)を誘発します。筋膜トリガーポイントは緊張した筋繊維の領域で、LTRは不随意の脊髄反射により緊張帯が収縮し、疼痛が軽減されます。
従来の中国鍼灸との違い
ドライニーディングは西洋医学に基づく手法で、神経学的研究やMRIなど最新の解剖学的知見を活用します。対照的に中国鍼灸は経絡や気の流れ、脈診といった古代の概念に基づきます。ドライニーディングは生体医学的鍼、筋内刺激(IMS)、トリガーポイントニーディングとも呼ばれ、筋肉の血腫、回旋腱板損傷、筋肉断裂、シンスプリント、コンパートメント症候群、アキレス腱障害、膝蓋大腿症候群、鼠径部肉離れ、膝蓋腱炎、インピンジメント症候群、胸郭出口症候群、内外側上顆炎、手根管症候群、股関節変形性関節症、頚椎椎間板症、頭痛、骨盤痛など幅広い症状に適用されます。
筋膜トリガーポイント技法
この技法では、テフロンコーティングされた細いフィラメント針を患部の筋膜トリガーポイントにゆっくり挿入します。針が筋肉の緊張帯に当たると局所ねじれ反応(LTR)が起こり、筋収縮が誘発されます。針の圧迫により即時の痛みが生じますが、針が留まっている間に痛みは軽減します。施術後2日程度はトリガーポイント部位が痛むことがありますが、元の疼痛は大幅に軽減されます。
根性症候群(ラジカルパチー)技法
根性症候群は脊髄根部に沿った神経の痛みを指します。治療では、筋腱接合部や筋肉の運動点付近に針を挿入し、神経インパルスの遮断を解除します。主に脊柱旁筋と末梢筋を対象とし、神経伝導の改善を目指します。
脊椎節感作技法
脊椎節感作は、筋骨格系の疼痛を引き起こす筋膜トリガーポイントをドライニーディングで刺激する手法です。針刺しに加えて、事前注射ブロックや体性感覚ブロック、対象部位のストレッチやエクササイズを組み合わせ、周囲組織の緊張緩和を図ります。
