グルタチオン注射の副作用と注意点
グルタチオン(GSH)は、L-システイン、L-グルタミン、グリシンからなる三ペプチドで、抗酸化作用により細胞をフリーラジカルや毒素から保護します。サプリメントは錠剤、粉末、液体の形で販売されていますが、経口摂取で同等の効果が得られるという確固たるエビデンスはなく、通常は静脈注射(IV)で投与されます。
発見
- フレデリック・ゴウランド・ホプキンス卿(1861‑1947)が、切断した筋肉組織を用いた実験でグルタチオンを発見・特定しました。
意義・適応例
- アルツハイマー病、がん、嚢胞性線維症、パーキンソン病、多発性硬化症、ハンチントン病、ライム病など、さまざまな疾患の治療補助に利用されています。
効果例
- 1996年にイタリア・サッサリ大学神経学部が実施した研究では、パーキンソン病患者全員が症状の有意な改善を示し、障害度が42%減少しました。
留意点
- 現在のところ、グルタチオンの使用に伴う副作用を体系的に評価した研究はありませんが、長期使用により亜鉛欠乏が報告されることがあります。
アレルギーによる副作用
- グルタチオンに対するアレルギーがある場合、胸や喉の締め付け感、呼吸困難、発疹、蕁麻疹、皮膚の腫れやかゆみなどが現れることがあります。
禁忌
- 化学療法を受けている患者への投与は、化学療法薬の効果を減弱させる可能性があるため避けるべきです。また、他の静脈内投与薬と同時に使用することも推奨されません。さらに、ビタミンCはグルタチオンの効果を妨げることがあります。
