エッセンシャルオイルの概要と代表的な種類

エッセンシャルオイルは古代エジプト時代から健康や美容に利用されてきました。植物の葉・花・針・木材・根・果皮などから抽出され、抽出方法には蒸留や溶剤抽出があります。本稿では、代表的なエッセンシャルオイルであるブルガリアローズ、ローマンカモミール、ユズ、ネロリについて紹介します。

ブルガリアローズオイル

ブルガリアローズオイルは、Rosa damascena(バラ科)から抽出されます。正式名称は Rosa damascena forma trigintipetala とされ、Rosa gallica と Rosa phoenicia の交配種と考えられています。抽出は気候に左右され、ブルガリアでは5月第3週に花が咲き始め、湿潤で涼しい天候のときに油分が増え、乾燥した高温時は減少します。花は手摘みされ、蒸留または溶剤抽出により精油が得られます。

ローマンカモミールオイル

ローマンカモミールは Anthemis nobilis から得られ、主にヨーロッパ南部・西部の野生株です。中世までビールの原料として使用されましたが、ホップに取って代わられました。現在はアルゼンチン、ベルギー、イギリス、フランス、ハンガリー、イタリア、米国で栽培され、6〜7月に収穫されます。最高の油分が得られた時期に蒸留され、精油が抽出されます。

ユズオイル

ユズは Citrus junos と呼ばれる小型の柑橘樹の果実で、チベットや韓国の野生株が起源です。中国で起源を持ち、10世紀に日本へ伝わり栽培が始まりました。日本では晩秋に熟し、濃い緑色から黄金色に変化します。抽出は蒸留または溶剤抽出で行われます。

ネロリオイル

ネロリは苦橙(Citrus aurantium subsp. amara)の花から得られます。栽培時は約3メートル、野生時は6メートルまで成長します。花は4〜5月にチュニジアで開花し、暖かく晴れた朝にのみ収穫されます。エジプト、フランス、ハイチ、イタリア、モロッコ、スペインなどで蒸留により精油が生産されます。

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