白桑(モルス・アルバ)根樹皮抽出物とは?

白桑(モルス・アルバ)根樹皮は、モクレン科の植物で、中国原産の「桑白皮」とも呼ばれます。やや苦味がありますが、甘さもあり、漢方では肝臓に関わる「甘」性質とされます。黄色と白色の樹皮に赤褐色の斑点があり、熱湯で抽出すると古代中国医学では「寒性」な薬茶とされました。

起源

  • 白桑は落葉樹で、樹高は約9〜14メートルに達します。シルクワームが唯一食べる樹種の一つです。中国が原産で、長い歴史を持ち日本、オーストラリア、ヨーロッパでも栽培されています。イギリス人が北米に持ち込みシルク産業を試みましたが失敗し、現在は米国東部に自生しています。オハイオ州の約75%の郡で見られ、日陰を好まず、汚染、貧弱な土壌、乾燥、塩分にも耐えます。種子で繁殖し、根は広がりやすく排水管を詰まらせることがあります。

医療用途

  • 中国では何世紀にもわたり、痰止め・鎮咳薬として肺炎や喘息、むくみ(浮腫)に伴う肺炎を改善し、尿量を増やす利尿作用で少尿に効果があると利用されてきました。また、腎臓・肝臓保護や鎮痛剤としても用いられます。
  • 近年の研究では、抗酸化作用(サウジアラビア・タイバ大学・Heshan A. El‑Beshbishy 2007)や抗菌・抗ウイルス効果、神経保護作用が確認されています。2005年のSingabらの研究では、糖尿病ラットに対して抗糖尿病効果が示され、血圧降下や鎮静作用も報告されています。

非医療用途

  • 美容業界では、髪の成長促進、シミや不均一な肌色の漂白、スキンライトニング成分として利用されています。

製品形態

  • 内部使用向けには錠剤、淡黄色の微粉末、濃縮顆粒が販売されています。外部使用向けにはローション、クリーム、泡立つハーブ石鹸などがあります。

注意事項

  • 冷性のため、妊娠初期の女性は使用を控えるよう中国の薬膳専門家が警告しています。子宮収縮を引き起こす恐れがあります。

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