中国伝統医学における癌治療ハーブ
歴史
中国伝統医学(TCM)でハーブを用いた癌治療は、紀元前200年頃までさかのぼります。当時の亀甲占いには腫瘍とその原因が描かれており、体内のさまざまな不均衡が癌の原因と考えられていました。多数のハーブが古くから癌に対抗するために使われてきました。その中でも、実験室で強い効果が確認されたものは、現在では自然療法のトップクラスとされています。
霊芝(レイシ)
レイシは長寿と病気予防に最も重要とされるキノコで、近年は癌への効果が集中的に研究されています。2003年の『Integrative Cancer Therapies』に掲載された研究では、レイシが癌細胞に対して明確な抗癌活性を示し、特に侵襲性の高い乳癌・前立腺癌細胞において細胞接着と移動を抑制することが報告されています。
高麗人参(ジンセン)
ジンセンは免疫力向上やエネルギー増強のハーブとして西洋でも人気がありますが、伝統的には癌治療にも用いられてきました。2003年2–3月号の『Mutation Research/Fundamental and Molecular Mechanisms of Mutagenesis』に掲載された研究では、ジンセン抽出物が喉、肺、胃、肝臓など多様な癌に対する予防効果を示しました。
黄耆(オウギ)
オウギは免疫系を高めるTCM処方に頻繁に使用され、癌治療にも特化しています。2003年9–10月号の『Oncology Reports』に掲載された中国の研究では、オウギ抽出物が腫瘍進行に関与すると考えられるサイトカインを正常レベルに低下させ、癌の増殖を抑制する可能性が示されました。
留意点
癌は多因子性の複雑な疾患であり、現代医学とTCMの両方で原因が多様と考えられています。TCMにおけるハーブ治療は、食事制限、運動、生活習慣の改善など、包括的なアプローチの一部として位置付けられます。
