赤酵母米の基礎知識と効果
歴史
赤酵母米は紀元800年頃から中国医学で利用されてきました。明代(1368〜1644年)に出版された古代医書『本草綱目・単氏補遺』では、その使用法と製造法が詳述されています。現在では、アジア各国で日常的に食され、世界各地でサプリメントとして販売されています。
製造方法
赤酵母米は、赤米にMonascus purpureus(モナスカス・プルプレウス)という酵母を接種し、発酵させて作られます。まず米を水に浸して十分に吸水させ、次に酵母の胞子を混ぜ合わせます。その後、常温で3〜6日間発酵させると、米の内部が赤く、表面は赤紫色に変化します。発酵が完了した赤酵母米は、乾燥させて粉末や粒状に加工するか、加熱してペースト状にして販売されます。
主な用途
赤酵母米は主にコレステロール低下サプリメントとして販売されています。1997年の研究(Current Therapeutic Research)では、血中コレステロールおよび中性脂肪を有意に低下させる効果が確認されています。伝統的な中国医学では、消化促進や血行改善、胃の健康維持にも用いられます。
アジアでは白米の代わりに食べられることもあり、赤酵母米は天然の食用着色料としても利用されます。赤酢、北京ダック、各種中華菓子などに色付けされ、酒類(日本酒や韓国の米酒)にも使用され、赤い色合いを与えます。
摂取量(推奨用量)
サプリメントとしての赤酵母米は、20歳未満の方は使用しないことが推奨されます。21歳以上の成人に対しては、伝統的な中国医学では1日6,000〜9,000 mgを目安としていますが、製品や目的により異なります。多くの臨床試験では、標準化抽出物600 mgを1日2〜4回服用する方法が用いられました。
安全性と副作用
臨床試験では重大な副作用は報告されていませんが、12週間以上の長期摂取に関する安全性は十分に確認されていません。稀に軽度の副作用として、筋肉痛、頭痛、めまい、胸焼け、胃部不快感が報告されています。
妊娠中・授乳中の女性、子ども、処方薬を服用中の方は使用を避けるべきです。また、肝臓・腎臓疾患、甲状腺障害、重篤な感染症、筋骨格系疾患、臓器移植歴がある方、1日2杯以上のアルコールを摂取する方も使用を控えてください。新しいサプリメントを始める際は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
