結腸灌流は安全なのか?
手順
結腸灌流(高浸透結腸洗浄、コロナリス)では、スペキュラムと呼ばれる装置を肛門に挿入し、温水に栄養素、電解質、プロバイオティクスを混合したものを注入します。その後、逆流させて吸引し、腸内に溜まった便や老廃物を排出します。
失禁
失禁は尿失禁と便失禁の2種類があります。便失禁は慢性的な便秘が原因となることがあり、硬い便の周囲に水様便が流れ込み、失禁を引き起こします。結腸灌流は便秘や便失禁の改善を目的に使用されます。
手術前後の使用
胃や腸の手術では、手術部位を清潔に保つために腸を空にする必要があります。外科医は手術前または手術中に結腸灌流を行い、回復を早め、腸内を浄化します。
理論・仮説
結腸灌流には免疫力向上や全身の健康改善といった説があります。腸内に残った老廃物や有害細菌が免疫を抑制し、病気を引き起こすとする考え方です。しかし、これらを裏付ける具体的な研究は現時点では存在しません。
副作用・リスク
使用する機器が不衛生だと感染症のリスクがあります。また、善玉菌が過度に洗い流され悪玉菌が増殖すると腸内バランスが崩れます。最悪の場合、管の挿入による腸壁損傷から敗血症性ショックが起こることがあります。過剰な水分吸収により嘔吐、心拍不整、肺水腫などの症状が出ることもあります。
適応・禁忌
以下の疾患がある人は結腸灌流を避けるべきです。痔核、直腸腫瘍、潰瘍性大腸炎、憩室炎、クローン病、最近腸手術を受けたばかりで回復中の方。また、腎臓病や心臓病の患者も定期的な施術は推奨されません。
専門家の見解
ジョンズ・ホプキンス大学をはじめとする医療機関の専門家は、結腸灌流は副作用の可能性が高く、リスクが大きいため実施を推奨しないと警告しています。
