気分の揺れを和らげる天然ハーブ

気分の揺れや軽度のうつ症状に悩む人は多く、従来の抗うつ薬は副作用が問題になることがあります。近年、天然ハーブが安全に症状を緩和する可能性が注目されています。本記事では、主要なハーブとその科学的根拠、使用上の注意点を紹介します。

セントジョンズワート(St. John’s Wort)

古代ギリシャ時代から気分障害の治療に用いられ、近年は米国国立補完代替医療センター(NCCIH)の研究でも、軽度から中等度のうつ症状に有効であると報告されています。ドイツの研究では、抗うつ薬と同等の効果が示され、副作用は少ないとされています。ただし、他の薬剤との相互作用があるため、使用前に医師に相談してください。

バレリアン(Valerian)

2世紀頃の医療文献に遡り、睡眠障害や不安の緩和に使われてきました。ドイツのCommission Eはバレリアンを「軽度の鎮静剤」と認定し、米国農務省(USDA)も安全性を確認しています。眠気が少なく、処方薬と比べて副作用が少ないため、気分の揺れに対する自然なサポートとして利用されています。

カモミールティー(Chamomile Tea)

ボウイ州立大学の学生新聞によると、カモミールは抗うつ薬と同じ脳部位に作用し、気分を安定させるとされています。NCCIHの調査でも、不安を抱える人がハーブ療法としてカモミールを選ぶケースが多いことが分かっています。ペンシルベニア大学の研究では、軽度から中等度のうつ症状の改善が示唆されました。

パッションフラワー(Passionflower)

米国メリーランド大学医学センターの資料によれば、パッションフラワーは不安、睡眠障害、痙攣、ヒステリーに用いられてきました。現在は主に不安や不眠の緩和に使用され、脳内のγ-アミノ酪酸(GABA)濃度を高めることでリラックス効果をもたらします。手術前に服用した患者の不安が低減したという研究結果もあります。エキス、ティーバッグ、カプセルなど様々な形態で販売されています。

その他のハーブ

サフラン(古代中東の聖書にも登場)やフランキンセンス(煙に含まれるインセノールは気分を高揚させる化学物質)などもうつ症状の緩和に期待されています。その他、イチョウ、レモンバーム、カヴァカヴァ、シベリア人参、ラベンダーなども気分の揺れを抑える効果が報告されています。

※ハーブはあくまで補助的な手段です。重度のうつや自殺念慮がある場合は、必ず専門医の診察を受けてください。

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