ササフラスの副作用と注意点
概要
ササフラス(Sassafras albidum)は、北米東部や東アジア原産の落葉樹で、ハーブや料理の香辛料として利用されます。葉はお茶に、樹皮はスパイスに使われ、根や樹皮は痛風、関節炎、皮膚疾患、気管支炎、高血圧、捻挫などの民間療法に用いられてきました。しかし、ササフラス油に含まれるサフロールは発がん性が確認されており、さまざまな有害作用が報告されています。
有毒性
サフロールは強い毒性を持ち、肝臓障害やがんを引き起こす可能性があります。摂取すると震え、ショック、神経障害、麻痺、幻覚などの症状が現れます。
米国食品医薬品局(FDA)は1960年にサフロールを含むお茶、スパイス、ハーブサプリメントの使用を禁止しました。サフロールを多量に含むお茶を飲むと嘔吐、低体温、肝臓・腎臓障害、瞳孔散大、意識混濁、呼吸困難、筋痙攣、胸痛、皮膚炎、喉の腫れなどが起こります。
妊娠中や授乳中、腎臓・肝臓・心臓に疾患がある人はササフラス茶を避けるべきです。1杯の濃いササフラス茶には約200 mgのサフロールが含まれ、これは安全上限の4倍に相当します。
サフロールを除去したササフラス根エキスは販売されていますが、サフロール含有製品の流通は現在も続いています。
月経誘発作用(エメナゴグ)
ササフラスはエメナゴグ(月経誘発剤)として作用し、妊娠中の女性に使用すると流産や流産のリスクが高まります。そのため、妊娠を希望する女性や妊娠中・授乳中の女性は摂取を控えるべきです。
その他の副作用
中枢神経抑制、運動失調、低体温、触覚過敏などが報告されています。また、発汗、眠気、心拍数上昇、皮膚炎、ホットフラッシュ(熱感)なども起こり得ます。
まとめ
ササフラスは伝統的に様々な用途で利用されてきましたが、サフロールの有害性や妊娠への影響が明らかになったため、摂取は極力避けることが推奨されます。
