モリンガの木の利用方法
モリンガ(学名: Moringa oleifera)は熱帯地域に自生し、ラテンアメリカ、アジア、アフリカで広く栽培されています。乾燥に強く、植えてから約8か月で実を結び、水質浄化や栄養失調防止など多様な利用が期待されています。全ての部位が有用とされていますが、まだ十分に解明されていない点も多く、研究が進められています。
葉
モリンガの葉はビタミンA・C、カリウム、鉄、カルシウム、たんぱく質を豊富に含みます。その栄養価の高さから、少量でも健康維持に大きく寄与します。葉は加熱調理したり、粉末にして料理に振りかけたりできます。また、下痢の治療や、葉を砕いて掃除用の洗剤として利用することも報告されています。
種子
砕いた種子は簡易的な濾過装置として水中の有害菌を除去し、飲料水として利用可能にします。種子からは食用油が採れ、料理用だけでなく、肥料、燃料、石鹸、保湿剤、香料としても活用されています。
さや(ポッド)
モリンガのさやはインド料理のカレーやピクルスに頻繁に使用され、葉と同程度の栄養価があります。栄養失調対策に有効で、肝臓・脾臓の機能改善や関節痛の緩和にも効果が期待されています。
花
白い繊細なモリンガの花は観賞価値だけでなく、実用的な効能も持ちます。授乳中の母親が花の汁を摂取すると母乳の質が向上し、利尿作用により尿路系のトラブルにも役立ちます。また、花を湯で抽出したお茶は風邪の緩和に用いられます。
その他の利用部位
樹皮や根は心血管系の疾患の治療に利用され、樹皮から取れる繊維はロープ製造に適しています。木材は青色染料の原料となり、樹皮のパルプは紙の製造に使用されます。樹液は喘息の緩和に効果があるとされています。現在もモリンガの新たな利用法を探る研究が進行中で、Trees for Life や Miracle Trees Foundation などの団体が、特に需要の高い国々へ種子の供給を行っています。
