地中海地域の薬用植物一覧

地中海地域は、スペイン、モナコ、フランス、イタリアなどのヨーロッパ諸国、イスラエル、レバノン、キプロスといったアジア諸国、チュニジア、モロッコ、アルジェリア、エジプトなどのアフリカ諸国を含みます。乾燥した暑い夏と涼しい雨の多い冬が特徴で、多様な植生が育ちます。

ワイルドカモミール(Matricaria chamomilla)

キク科に属する野生カモミールは、約1メートルほどに成長し、黄白色の小花を咲かせます。主にアジアと地中海地域に自生し、薬効が高く伝統的に利用されています。乾燥花は下痢や胃痙攣、月経痛、尿路・呼吸器感染症の緩和に用いられ、エッセンシャルオイルは抗炎症・鎮痛作用があります。エキスは外用で創傷や打撲、潰瘍、結膜炎などに使用されます。

ミルクシスル(Silybum marianum)

ミルクシスルは、2,000年以上前から肝臓や胆嚢の疾患に利用されてきました。大型の棘のある花頭と大きな葉が特徴で、主にアジアと地中海原産です。高熱時の体温降下、利尿・強壮剤として、乾燥果実は肝胆系の感染症や胆汁分泌の調整に役立ちます。

ワイルドアーティチョーク(Cynara cardunculus)

地中海全域の荒れ地や岩場に自生するワイルドアーティチョークは、葉に有機酸、ビタミンA、タンニン、ムチン、シナリンを多く含みます。昔は利尿・強壮、リウマチ痛や熱の緩和に用いられ、消化促進や血糖値の低下にも効果があります。

シルバーラグワート(Senecio bicolor)

シルバーラグワートは、地中海沿岸の荒地や崖に生える黄色い花をつける植物で、葉はやや有毒です。主に抗痙攣作用があり、不安や神経過敏の緩和に利用されます。

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