天然プロゲステロンの使用方法と効果
プロゲステロンは、妊娠していない生殖年齢の女性の卵巣や副腎皮質で産生されるステロイドホルモンです。天然プロゲステロンはメキシコヤマイモの根、大豆、動物の卵巣から抽出され、合成(プロゲスチン)されてから医薬品として使用されます。経口、注射、または最も一般的なジェル・クリームの形で外用する方法があります。
更年期障害への効果
更年期の女性はホルモンバランスの変化に伴い、ほてりや骨密度低下といった症状が現れます。天然プロゲステロン療法は、ほてりの頻度・強度を軽減し、骨粗鬆症や骨折リスクの予防に役立ちます。ホルモン補充療法は、顔・首・胸部に塗布するクリームや、膣内投与が一般的です。
無月経(アメノレア)への適応
無月経は、生殖年齢の女性で月経が停止する状態です。一次性無月経は16歳までに月経が始まらないケース、二次性無月経は妊娠以外の理由で3か月以上月経がない状態を指します。ストレスや特定の避妊薬、ホルモンバランスの乱れが原因となります。米国食品医薬品局(FDA)は、ホルモン不均衡が原因と考えられる二次性無月経に対し、経口天然プロゲステロンの使用を承認しています。
機能不全性子宮出血への対処
機能不全性子宮出血は、月経や基礎疾患に起因しない子宮出血を指します。最も一般的な原因は排卵が起こらないことです。思春期や閉経前後に多く見られます。エストロゲンと併用することもあるプロゲステロン製剤で出血を抑制できますが、天然プロゲステロンで改善しない場合は他の原因を検討する必要があります。
避妊への利用
エストロゲンを使用できない女性は、プロゲステロン単独の避妊法を選択できます。用量を守って使用すれば、エストロゲン・プロゲステロン併用型よりも副作用が少なく、緊急避妊薬としても高い効果が期待されます。プロゲステロン単独の避妊薬は、挿入型、注射型、経口型があり、糖尿病、肥満、高血圧、血栓リスクがある女性でも世界保健機関(WHO)により使用が承認されています。
