パッションフラワーエキスとは?
パッションフラワーは、何千年もの間、薬草として利用されてきた植物です。古代アステカ族は鎮痛剤や鎮静剤として使用し、ネイティブ・アメリカンも不安、てんかん、睡眠障害の治療にお茶にして飲んでいました。現在でも不安や過活動、睡眠障害の鎮静・抗痙攣剤として活用されています。
パッションフラワーとは
パッションフラワーは西半球に自生するつる植物で、花の形がキリストの十字架に似ていることからその名が付いたとされています。地下の塊茎(チューブラー)が本体から横方向に広がり、根を張ります。花の色は土壌や地域の気候により変化します。
パッションフラワーエキスの作り方
エキスは、パッションフラワーの地上部を乾燥させて粉砕し、液体と混合して抽出します。エキスは「パシフィロラ」「フロール・デ・パッション」など様々な呼称がありますが、主要な有効成分は完全には解明されていません。現在確認されているのは、アルカロイドのハルミン、ハルマリン、そしてモノフラボノイドのクリシンです。
パッションフラワーエキスの主な用途
エキスは不安、睡眠障害、神経性胃腸症、薬物依存の緩和に利用されます。エビデンスは限定的ですが、神経系を落ち着かせる作用により体重管理の補助としても期待されています。また、呼吸困難の改善や、うっ血性心不全患者が運動時に呼吸しやすくする効果も報告されています。
安全性に関する注意点
パッションフラワーは米国食品医薬品局(FDA)のGRAS(一般に安全と認められる)リストに掲載されていますが、MAO阻害作用や子宮刺激作用があるため、妊娠中・授乳中の女性、幼児、重度の腎・肝疾患を持つ方は使用を避けるべきです。さらに、他の鎮静剤と併用すると過度な鎮静効果を引き起こす恐れがあります。
パッションフラワーエキスの使用方法
エキスを液体で摂取する場合、沸騰した水1カップに10〜30滴(約0.5〜1.5ml)を加えて冷まし、飲用します。メリーランド大学医療センターの推奨では、不安の緩和には1日3〜4カップ、睡眠障害には就寝1時間前に1カップが目安とされています。ただし、市販品には他の成分が混合されていることもあるため、必ず製品ラベルの指示に従ってください。
