亜麻仁油のメリットとリスク
期待される効果
マヨ診療所によると、亜麻仁油はオメガ3系脂肪酸の一種であるα-リノレン酸(ALA)の豊富な供給源です。しかし、現在の科学的根拠は限られており、亜麻仁油が糖尿病、ドライアイ、高血圧、コレステロールなどの疾患予防や治療に有効であるという明確な証拠はありません。米国国立補完代替医療センター(NCCIH)は、亜麻仁に含まれる水溶性食物繊維が軽い下剤効果を持つと指摘しています。一方、メリーランド大学医療センター(UMMC)は、オメガ3脂肪酸全般が心血管系に有益な可能性があると述べていますが、亜麻仁油に含まれるALAは魚油に含まれるEPAやDHAに変換されにくいため、同等の効果は期待できません。
また、マヨ診療所は、亜麻仁や亜麻仁油が双極性障害、前立腺肥大、尿路感染症など様々な疾患に効果があるとする理論的・伝統的な主張があるとしていますが、これらを裏付ける十分な臨床データはありません。
リスク
マヨ診療所、NCCIH、UMMCの専門家は、適量であれば亜麻仁や亜麻仁油は概ね安全であるとしています。ただし、過剰摂取により動物実験では呼吸困難、脱力、覚醒困難、痙攣や麻痺といった副作用が報告されています。糖尿病患者は、亜麻仁油に含まれるオメガ3が血糖値を上昇させる可能性があるため注意が必要です。NCCIHは、食物繊維による便秘や稀に腸閉塞を防ぐため、亜麻仁製品と一緒にたっぷりの水分を摂るよう勧めています。また、薬剤の吸収を妨げる恐れがあるため、服用中の薬と同時に摂取する際は医師に相談してください。
摂取量と形態
UMMCの医師は、1日あたり大さじ1〜2杯(または同等のカプセル)を目安に摂取することを推奨しています。亜麻仁油大さじ1杯(約15 ml)には約7 gのALAが含まれ、カロリーは約130 kcalです。参考までに、7.2 gの亜麻仁油は魚油約1 gに相当します。亜麻仁は油だけでなく、種子や粉末としても利用できます。
