ハーブ・イグナティア(St. Ignatius' bean)とは?

イグナティア(学名:Strychnos ignatia)は、セント・イグナティウス豆としても知られる熱帯性広葉樹で、主にフィリピンと中国の一部に自生しています。梨に似た果実をつけ、その中の種子はアーモンドに似た外観ですが、強い毒性を持ちます。

植物学的意義

イグナティアは約200種に及ぶ熱帯果樹の属、ストリクノス属に属します。この属の多くは有毒で、イグナティアも例外ではありません。

毒性

イグナティアの種子には、ストリキニンやブルシンといった強力な毒性物質が含まれています。これらは震え、嘔吐、不安、痙攣、落ち着きのなさ、麻痺、最悪の場合死に至ることがあります。ごく少量でも危険です。

医薬的利用

同属の一部植物は抗凝血剤や抗痙攣薬として利用されていますが、イグナティア自体は民間医療・現代医学のいずれにも安全性が認められていません。商業的価値が低いため、輸出もほとんど行われていません。

ホメオパシーでの使用

ホメオパシーでは、イグナティアは感情障害の治療に用いられることがありますが、これを支持する科学的根拠はありません。

誤解と混同

市販のホメオパシー製剤は薬理学的に活性なハーブと無活性の製剤が混在することがあり、イグナティアとセント・イグナティウス豆が混同されることがあります。セント・イグナティウス豆は米国では販売されていません。

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