赤酵母米はコレステロールを下げられるのか?

近年、赤酵母米(Red Yeast Rice)は「自然にコレステロールを下げる」効果があると注目されています。最初は健康食品店に並びましたが、安全性への懸念から一時市場から姿を消しました。その後、追加研究で安全性と降コレステロール効果が確認され、再び販売が再開されています。本稿では、米国で行われた主要な研究を概観し、よくある疑問に答えます。

コレステロールの定義

コレステロールは脂肪ではなく、アルコール性のホルモン様物質です。肝臓で合成されるほか、特定の食品にも含まれます。血中ではリポタンパク質に結合し、低密度リポタンパク(LDL)がコレステロールを体内へ運び、高密度リポタンパク(HDL)が余剰分を肝臓へ戻して胆汁酸に変換します。細胞構築やホルモン調整に必要ですが、過剰になると動脈硬化(アテローム性動脈硬化)を招きます。

スタチン薬

高コレステロール血症の治療には、コレステロール合成を抑えるスタチン系薬が主に用いられます。しかし、筋肉痛、胃腸障害、便秘、肝機能障害などの副作用が報告され、使用を中止する患者も少なくありません。代表的なスタチンにはリピトール、クレストロ、メバコール、ゾコール、プラバコール、レスコルがあります。

赤酵母米 – 天然代替

赤酵母米は、白米にMonascus purpureus(モナカス・プルプルエス)というカビが付着して発酵させたものです。赤い色素と独特の風味を持ち、中国料理の赤酢や北京ダックの色付けに利用されます。主成分のモナコリンはスタチンと同様にHMG-CoA還元酵素を阻害し、コレステロール合成を抑制しますが、薬剤に比べて副作用が少ないとされています。

研究結果

複数の臨床試験で赤酵母米の有効性が示されています。

  • UCLAヒューマン・ニュートリションセンターの二重盲検対照試験:食事だけで説明できないほどのコレステロール低下が認められ、重大な副作用は報告されませんでした。
  • 2009年6月16日付『Annals of Internal Medicine』:スタチン不耐症患者に対し、赤酵母米が有望な治療選択肢であると推奨。
  • David Becker 医師と Ram Y. Gordon 医師の研究:スタチン関連の筋肉痛を訴える患者で、赤酵母米がコレステロール低下と症状緩和に効果的であることが確認されました。

使用上の注意点

赤酵母米はスタチン薬の安全な代替となり得ますが、現在高コレステロール治療薬を服用中の方は必ず主治医に相談してください。米国ではハーブやサプリメントの品質を保証する規制が整っておらず、製品ごとの有効成分量にばらつきがあります。今後も安全性と有効性を検証する研究が続けられていますので、すべての人に適応できるわけではありません。

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