バレリアンエキスの概要と利用方法

バレリアンは北米・ヨーロッパ・アジアに自生する多年草で、古代ギリシャ・ローマ時代から香料や軽度の鎮静剤として利用されてきました。乾燥した根は独特の「汚れた靴下」のような臭いがありますが、抽出・精製するとその臭いはほとんど消えます。

バレリアンの現代的な利用

バレリアンエキスは根と地下茎を粉砕し、黄色っぽいオイルにしたものです。カプセルに入れたり、緑がかった茶色の粉末にしてティーとして飲むなど、ヨーロッパでは自然な睡眠補助剤や抗不安薬として広く利用されています。主な効果は、入眠までの時間短縮、夜間の覚醒回数減少、朝のすっきり感の向上です。

効果と使用感

米国でもサプリメントとしての人気が高まっており、食事と一緒に毎日摂取すると数週間で効果が現れることがあります。個人差が大きく、ある人は不安が増すこともありますが、リラックス効果を感じる人が多数です。また、頭痛や片頭痛の症状緩和を報告する声もあります。

バレリアンの治療への応用

抗痙攣作用があるため、てんかんやその他の発作性疾患の補助療法として推奨されることがあります。動物実験では血圧降下作用も示唆されています。注意欠陥多動性障害(ADHD)に伴う落ち着きのなさを和らげる目的で医師が処方するケースもあります。

安全性と依存性の低さ

米国食品医薬品局(FDA)はバレリアンを安全なハーブとして認定しています。依存性がなく、副作用もほとんど報告されていないため、バリウムやアンビエンといった処方睡眠薬の代替として医師に勧められることがあります。ベンゾジアゼピン系薬剤依存症の治療にも利用されますが、長期(6か月以上)使用や処方薬との併用は医師の指導が必要です。

他のハーブとの併用

単独使用では効果が穏やかなので、レモンバーム、パッションフラワー、ドライホップなどと組み合わせて、睡眠障害や不安、落ち着きのなさに対する総合的な効果を高めることが一般的です。

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