ブレスミントの事実と歴史
事実
シソ科(Lamiaceae)に属するミント属には、スペアミント(Mentha spicata)やペパーミント(Mentha piperita)など、人気の高い種があります。ミントは手入れがほとんど不要な多年草で、1年で高さ約45cm、幅約60cmに成長します。葉から抽出したオイルは製品に利用されますが、葉自体を食べても口臭の改善や消化・膨満感の軽減に役立ちます。米国ではワシントン州とオレゴン州がスペアミント・ペパーミントの最大生産地で、インディアナ州が第3位です。
ブレスミントの歴史
ミントが口臭予防に使われた記録は約4,000年前に遡りますが、当時は清浄の象徴として教会やシナゴーグの床に撒かれるなど多用途でした。19世紀後半にキャンディやガムが普及すると、消費者の要望で口臭予防用のミントが登場。Altoids のようなミント味キャンディは18世紀末から存在しますが、実際のブレスミントは1950年代に登場した Certs が最初とされています。ブレスミントは単なるミント味菓子やガムとは異なり、口臭除去を目的とした成分が配合されています。甘味料の一つであるキシリトールは一般的ですが、製造メーカーは独自の除臭成分を企業秘密として守っています。
ブレスミントの成分
ブレスミントは小さくても多くの成分が含まれます。主成分は砂糖ですが、糖質ゼロの製品はソルビトールやキシリトールなどの代替甘味料が使われます。全製品に結合剤が配合され、コーンシロップ、ゼラチン、アラビアガムなどが使用されます。溶解性や崩壊性を高めるための添加物、製造工程を円滑にする潤滑剤も含まれます。最終的に自然・人工の香料、口臭除去化合物、光沢を出すワックスが加えられます。
ブレスミントの種類
ブレスミントは大きく3タイプに分かれます。硬い外殻を持つハードミント(例:Tic Tac)。中心があるかないかのロールドミント(例:Certs、Life Savers)。そして内部が柔らかいソフトミント(例:Mentos)です。
主なブレスミントメーカー
代表的なブランドは Altoids、Life Savers、Certs、Breathsavers、Tic Tacs です。2004年に Wrigley が Kraft から Altoids と Life Savers を約5億ドルで買収し、これらは年間約40億ドルの売上を誇ります。Cadbury Adams が製造する Certs はミントオイル不使用ながら根強い人気があります。Breathsavers は Hershey が所有し、Tic Tacs はイタリアの Ferrero が製造しています。
製造工程
製品形状と配合に応じて、主に2つの製造方法があります。1つは粉末状の原料を混合後、圧縮して形を作る「圧縮法」です。もう1つは「バッチ法」と呼ばれ、加熱調理または乾燥生地のまま硬いキャンディ状に成形します。成形後、フレーバーや色、ワックスのコーティングが必要な場合は、セメントミキサーのような回転シリンダーで回転させて仕上げます。
