イチョウ(銀杏)とは何か?
イチョウ(学名:Ginkgo biloba)は、別名「銀杏」や「マリアンヘアツリー」とも呼ばれ、薬草としてだけでなく、街路樹や庭園樹としても広く利用されている樹木です。約1億8000万年の歴史を持つ「生きた化石」として知られ、近年はその医療効果がさまざまな研究で検証されています。
歴史
イチョウはかつて絶滅したと考えられていましたが、17世紀に中国で再発見され、以降世界各地に栽培されるようになりました。現在は唯一の現存種で、野生個体は確認されていませんが、中国には樹齢4000年と推定される個体もあります。
効能
イチョウは景観樹としての価値と、薬用植物としての価値の二面性があります。葉にはフラボノイド(強力な抗酸化作用)とテルペノイド(血管拡張・血小板凝集抑制作用)が含まれ、認知症・アルツハイマー病、眼疾患、間欠性跛行、耳鳴り、記憶障害などに有効性が示されています。研究はさらに多くの用途を探求中です。
注意点
イチョウは一般に安全とされていますが、血液をさらさらにする薬(アスピリンなど)を服用中の方は出血リスクが高まるため注意が必要です。また、妊娠中・授乳中の女性は使用を控えるべきです。抗てんかん薬、抗うつ薬、降圧薬、血糖調整薬、シクロスポリン、チアジド系利尿薬、トラゾドンなどとの相互作用が報告されているため、服用前に医師へ相談してください。
サイズ
イチョウは環境適応性が高く、都市部でも育ちやすい樹木です。自然状態では1,000年以上生き、樹高は30メートルを超え、幅は24メートル以上になることがあります。中国の巨木は45メートル以上に達した例もあります。都市部で栽培される品種は、一般に高さが20〜25メートル、幅が10〜12メートル程度に抑えられますが、成長勢いが強いため、植える場所のスペースは十分に確保してください。
識別方法
イチョウは若木の頃は柱状で枝が少なく、成長すると徐々に枝が広がります。庭園樹としては高さ18〜24メートル、幅12メートル前後が一般的です。葉は扇形で裂け目があり、長さは7〜15センチメートルです。秋になると葉は鮮やかな金黄色に変化し、落葉します。
