ヨヒンビンとは何か?
ヨヒンビンは、アフリカ西部に自生する樹木 Pausinystalia yohimbe の樹皮から抽出されるトリプタミン系アルカロイドです。標準化された抽出物はヨヒンビン塩酸塩(Yohimbine HCl)として市販され、刺激作用とともに催淫効果が期待されます。伝統的に西アフリカの人々はこの樹皮を性欲増強剤として利用してきましたが、現代の研究で有効成分が明らかにされています。
勃起不全の治療
ヨヒンビンは男性の勃起不全(ED)の治療に最も広く使用されます。陰茎への血流を増加させ、血液の流出を抑制することで勃起を助けます。効果が現れるまでには通常2〜3週間かかります。
その他の男性性機能障害
低性欲(男性性欲減退)にも用いられます。正確なメカニズムは未解明ですが、性器への血流増加が関与していると考えられています。
女性の性機能障害
女性の性欲低下(低性欲)に対しても処方されることがあります。男性と同様に、血流改善が効果の一因とみられます。
SSRIによる性欲低下への対処
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の副作用である性欲低下を緩和する目的で、ヨヒンビンが使用されます。
その他の医療用途
- 口腔乾燥症の改善:唾液分泌を促進します。
- 低血圧の補助:軽度の血圧上昇作用があります。
- 筋肉増強目的:過去にボディビルで使用されましたが、最新の研究では筋量増加効果は認められていません。
副作用
稀に以下の副作用が報告されています。
- 心拍数増加、興奮、不安、パニック発作
- 不眠、頭痛、めまい、皮膚の紅潮
- まれに幻覚、痙攣、腎不全など重篤な症状
