ジンジャーの癒しの特性
ジンジャーは何世紀にもわたり世界中で使用・取引されてきた香辛料です。中国、インド、中東などの伝統医療でも利用され、病気の予防・治療に役立つとされています。近年は西洋でもその強力な治癒効果が注目されています。
歴史
ジンジャーは紀元前4世紀頃、すでに中国やインドで食材・薬として利用されていました。その後、中東やヨーロッパを経て交易が盛んになり、スペイン人が新大陸へ持ち込んだとされています。アーユルヴェーダでは「万能薬」と呼ばれ、三つの体質(ドーシャ)すべてに効果があるとされています。中国医学でも、胃痛・吐き気・下痢の治療に今なお用いられています。
効能
ジンジャーは特に乗り物酔いやつわり、嘔吐、下痢に有効とされています。胃腸の痙攣を抑え、消化を助ける働きがあります。また、強力な抗酸化作用と抗炎症作用を持ち、関節炎による関節痛や腫れ、片頭痛の緩和、胃潰瘍の予防にも役立ちます。さらに、食事からのコレステロール吸収を抑制し、体内からの排泄を促進することでコレステロール値を下げ、血小板凝集を抑えて心血管の健康を支えます。
可能性
ジンジャーに含まれる活性化合物は、動物実験や試験管内でさまざまながんの予防・治療効果が示されています。韓国の研究チームはジンジャーロールが乳がん細胞の転移を抑える可能性を示し、台湾や米国の研究ではショウガオールやジンジャーロールが大腸がんや卵巣がん細胞の増殖を阻害することが報告されています。
予防・対策
乗り物酔いや嘔吐が起きたときは、天然ジンジャービアやジンジャーエール(砂糖が過剰でなく、実際にジンジャーが含まれているもの)を一杯飲むと効果的です。また、ジンジャーティーやジンジャーサプリメントでも同様の効果が期待できます。サプリメントは抗炎症効果を得るために、ジンジャーロール含有量が20%以上のものを選び、1日100〜200 mgを目安に摂取すると良いでしょう。
注意点
ジンジャーはほとんどの人にとって安全な香辛料・ハーブ薬ですが、1日6 gを超える高用量では嘔吐や胃痛を引き起こすことがあります。また、血小板の凝集を抑える作用があるため、アスピリンやワルファリンなどの抗凝固薬と併用すると出血リスクが高まります。血液凝固障害の治療薬を服用中の方は、ジンジャーサプリメントを使用する前に医師に相談してください。手術前はサプリメントの摂取を2週間前に中止することが推奨されます。
