双極性障害に対する中国ハーブ療法の概要

気分変動の緩和

双極性障害の患者は、躁状態と鬱状態が交互に現れる激しい気分の揺れに苦しみます。安定した環境、過度な刺激の回避、十分な睡眠、定期的な運動、バランスの取れた食事といった一般的な生活指導に加え、資格を持つ漢方医が処方する中国ハーブは、気分変動を抑えるだけでなく、長期的な安定化を助けます。

処方の考え方

漢方では、単一の薬草ではなく、複数の薬草を組み合わせた処方が病態に対応するとされています。処方は主薬、助薬、導薬、副作用を和らげる緩和薬の四つの役割で構成されます。

伝統的背景

中国伝統医学は数千年の歴史を持ち、世界人口の約25%が利用しています。薬草は根、茎、樹皮、葉、花、種子などさまざまな部位から調合され、漢方医が煎じて1日1〜3回服用させます。近年は錠剤や粉末として提供されるものも増え、服用が容易になっています。

具体的な治療例

例えば「鉄屑合剤(てっせつごうざい)」という処方は、アパラガス、オフィオポゴン、フリティラリア、アロサエマ、オレンジピール、ポリガラ、アコルス、フォーシシア、ホエリン、フーシェン、スコプロラ、アンカリア茎、サルビア、鉄屑などを配合し、感情を落ち着かせ、躁状態や衝動性を抑えるとされています。

代替的に使用される薬草

資格を持つ漢方医が選択することがある代表的な薬草には、以下が挙げられます。

  • 安眠・不安緩和に効果的な「安眠片(A Mien Pian)」
  • 不眠・精神不安定に用いる「白子養心丸」
  • 認知症に用いる「補来子(Bu Lai Cas)
  • 不安に効果的な「柴胡(Buplerum)」(ウサギ耳根)
  • 鎮静作用のある「大柴胡」
  • 不安・落ち着きのない状態に用いる「定心丸」
  • 疲労・鬱に有効な「五味子」

主流の薬草例

広く知られる薬草としては、エネルギー増強と鬱症状緩和に有効な「高麗人参」、脳血流を改善し認知機能と気分を向上させる「銀杏(ギンコウビロバ)」、不安や鬱に効果的な「積雪草(Gotu Kola)」があります。

投与方法と個別化

漢方医は患者の体質や症状に合わせて最適な処方を選択します。例えば、躁うつ症状の緩和を目的とした「柴胡竜骨牡蛎丸(Bupleurum Dragon Bone and Oyster Shell)」は、柴胡、半夏、茯苓、桂枝、黄耆、甘草、牡蛎、ショウガ、レモン、その他の薬草を配合し、個々の状態に合わせて調整されます。

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