ニーム(Azadirachta indica)の特性と健康効果
ニーム(学名:Azadirachta indica)は、インド、ミャンマー、パキスタンの熱帯・亜熱帯地域に自生する常緑樹です。樹皮、葉、種子、花、果実、樹脂はそれぞれ独自の薬効を持ち、世界中の自然療法で利用されています。
樹皮
- 体組織を引き締め、皮膚を冷却し、抗炎症作用があります。根の樹皮は幹や枝の樹皮よりも効力が強く、発熱、嘔吐、食欲不振、倦怠感、咳、寄生虫感染の治療に用いられます。また、血液浄化や皮膚疾患の改善にも役立ちます。
葉
- 若葉は収斂作用が強く、目や皮膚の疾患に、成熟した葉は抗炎症・抗リウマチ作用があり、胃腸障害、筋肉痛、血液の不純物除去に使用されます。さらに、葉は天然の殺虫剤として、毒蛇咬傷の治療にも利用されます。抗酸化作用によりがん予防やフリーラジカルによるダメージの軽減にも期待されています。
種子
- 主に皮膚疾患の治療に用いられ、消毒・寄生虫除去効果があります。創傷や潰瘍の治癒を促進し、口腔内のプラークや細菌を減少させます。また、避妊効果が報告されており、男性では精子の受精能を低下させ、女性では卵子の受精過程を阻害します。
花・果実・樹脂
- 種子と同様に、花や熟した果実、未熟果は皮膚や寄生虫感染の治療に有効です。花は発熱、胃痛、咳の緩和に、果実は腫瘍や結核の治療に、樹脂は毒蛇咬傷の対処に利用されます。
