関節炎の痛みを軽減する自然療法
関節炎は関節の炎症が原因で、痛み、腫れ、こわばり、赤みを伴います。症状は軽い鈍痛から重度の変形まで様々です。薬物療法や運動療法に加えて、自然な方法でも痛みや炎症を和らげることができます。
ボディワーク
- マッサージ療法
マッサージは関節の痛みやこわばりを緩和し、体内で鎮痛作用のあるエンドルフィンの分泌を促します。また、ストレスホルモンを減少させ、睡眠や免疫機能の改善にもつながります。関節炎の経験があるマッサージセラピストを選びましょう。過度の圧迫や特定の手技は逆効果になることがあります。
- 鍼灸・指圧
鍼灸は経絡と呼ばれる特定のツボに針を刺し、指圧は同じツボを指で刺激します。エンドルフィンの放出や抗炎症効果が期待でき、痛み軽減に役立ちます。施術者は資格や免許を持つ信頼できる人を選びましょう。
食事
- バランスの取れた栄養
飽和脂肪酸は炎症反応を高めるため、摂取を控えめにします。ワシントン大学のガイドラインでは、多様な食品を取り入れ、適正体重を保ち、糖分・塩分・脂肪・コレステロールを過剰に摂らないことが推奨されています。主食・全粒穀物、果物、野菜、鶏肉や魚、赤身肉、豆類、低脂肪乳製品をバランスよく摂りましょう。
- 食物感受性
小麦に対する過敏症(セリアック病)や特定の食材が関節炎を悪化させることがあります。痛風の場合はアルコールや濃いスープ、イワシ・アンチョビ・レバー・甘い臓臓類の過剰摂取を避けると症状が緩和されます。
サプリメント
- S-アデノシルメチオニン(SAMe)
体内に自然に存在する化合物で、欧州ではうつ病や関節炎の痛み・炎症に用いられます。経口摂取では吸収が低く、効果を裏付ける大規模臨床試験は不足しています。胃腸障害や過度の興奮が副作用として報告されており、医師の指導のもとで使用すべき高価なサプリです。
- グルコサミン硫酸塩
抗炎症作用があり、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に比べて毒性が低いとされています。特に変形性関節症の軟骨減少を抑制し、長期使用で関節置換手術の遅延や回避につながる可能性があります。
- フィッシュオイル(ω-3脂肪酸)
リウマチ性関節炎の患者で痛みや関節の圧痛を軽減する効果が期待できます。効果が現れるまで数ヶ月要しますが、胃腸の不快感が副作用として出ることがあります。
- ビタミン・ミネラル
ビタミンA、B1、B3、B6、Eは関節の柔軟性を高め、関節炎予防に寄与するとされています。ボロンはカルシウムの吸収を助け、1日あたり6 mgの摂取が目安です。
