肝臓がんの自然療法
肝臓がんは、肝炎や肝硬変といった基礎疾患が原因となることが多く、経口避妊薬や発がん性化学物質の曝露もリスク要因です。自然療法は標準医療と併用して使用することで、症状緩和や副作用軽減に役立ちます。
有効なハーブ
ハーブや薬剤は、薬理学的に重要な「治療範囲」に基づいて用量が決められます。治療範囲は、効果が得られる最小量から安全に摂取できる最大量までを指します。ハーブは一般に毒性が低く、過剰摂取による重大な副作用はまれですが、推奨量を守ることが重要です。
- アストラガルス(黄耆)カプセル:免疫細胞を活性化し腫瘍細胞を攻撃します。1日3回、500〜1000 mgを服用。
- バーベリー、カプチス、ゴールデンシール、オレゴングレープ根:ベラベルリンを含み、肝臓がん細胞の増殖を抑制します。いずれかを1日500 mg摂取。
- レントナン:肝腫瘍の成長を阻害します。医師の管理下で注射投与が必要です。
- 霊芝(レイシ):がん細胞の進行を抑えます。錠剤で1日3 gを目安に。
- シソ科(スキュレラ):がん細胞を死滅させ、化学療法による免疫障害を軽減します。1日1〜2 gを3回に分けて摂取。
ハーブ処方
エッシアックティーは、腫瘍の血管新生を抑え白血球の産生を促すとされるハーブブレンドです。科学的エビデンスはまちまちですが、摂取による大きなリスクはありません。化学療法の副作用緩和に役立つという報告もあります。
大黄芎(チュウキュウ)湯は中国伝統の処方で、肝がん患者の症状緩和に用いられます。小黄芎湯は病勢の進行抑制に効果があり、肝炎が肝がんに移行するのを防ぐとされています。
ハーブ使用時の注意点
- 発熱や皮膚感染がある場合はアストラガルスの使用を避けてください。
- 妊娠中や胆嚢疾患がある場合はバーベリー、カプチス、ゴールデンシール、オレゴングレープ根の摂取を控えてください。
- 下痢があるときはシソ科の使用を中止してください。
- 上記の中国処方は発熱時には使用しないでください。
食事のポイント
サフラワーオイルやエゴマ油をサラダや調理に使いましょう。オメガ6系多価不飽和脂肪酸が肝がんの抑制に寄与します。
1998年の「Nutrition and Cancer」誌の研究では、アルギニンを多く含む食品が肝腫瘍の成長を抑えることが示されています。アルギニンが豊富な食材はチョコレート、ココナッツ、ヘーゼルナッツ、ひまわりの種です。
肝がんリスク低減の方法
慢性肝疾患で全身にかゆみが出たら、医師にα‑フェトプロテイン検査を受けてもらいましょう。かゆみは胆汁酸が皮膚表面にたまるサインで、早期肝がんの兆候になることがあります。
セレンを1日150 mg摂取すると、肝がんリスクが低下します。1997年の中国の研究(Biological Trace Elements)では、10万人を8年間追跡し、セレン補給群で肝がん発症が35%減少しました。補給を中止するとリスクは再上昇します。
B型肝炎感染者は、喫煙・過度飲酒・ビタミンA不足がリスクを高めます。B型肝炎ワクチンで予防が可能です。C型肝炎はアルコールや有害物質の摂取を控えることで予防できます。肝臓に負担をかける薬はできるだけ避け、性行為は安全に、静脈注射薬やタトゥー・ピアスは清潔な環境で行いましょう。
