Trion:Zのブレスレットは何ができるのか?

イオンとは

イオンは、原子が電子や陽子のやり取りにより電荷を帯びたものです。電子を失うか陽子を得ると正の電荷(カチオン)になり、電子を得るか陽子を失うと負の電荷(アニオン)になります。

主張される効果

代替医療の支持者は、負イオンが免疫力向上、疲労軽減、うつ病改善、集中力向上、片頭痛緩和、肺活量増加、脳のアルファ波安定など多岐にわたる健康効果を持つと主張しています。一方、テレビやコンピュータなどから放出される正イオンは細胞を損傷し、がんや老化に関与するとされています。負イオンブレスレットは、正イオンと負イオンのバランスを取ることでこれらの問題を解消するとされています。

Trion:Z の主張

Trion:Z の公式サイトでは、負イオンは植物や森林、雨や滝など自然界に多く存在し、都市部の技術環境が負イオンを減少させると説明しています。同社は、ブレスレットに負イオンを生成する鉱物を、ネックレスやリストバンドには「Mineon」繊維を使用した特別なテキスタイルを採用し、これがイオンを放出すると主張しています。また、ゴルファーなどのプロ選手のストレス軽減や痛み緩和、集中力向上に効果があると謳っています。

実際に効果はあるのか

現時点で科学的根拠は示されていません。Quackwatch のスティーブン・バレット博士は、類似製品「Q‑Ray」の主張を根拠なしと批判し、体内のイオンは常に存在し、固体はイオン化できないと指摘しています。2002 年のメイヨークリニックの研究でも、イオンブレスレットが痛み緩和に効果がないことが示されました。さらに、2003 年に米国連邦取引委員会(FTC)は Q‑Ray の製造者に対し虚偽表示で訴訟を起こし、2006 年に 6450 万ドルの返金命令が下されました。2004 年にも「Balance Bracelet」など他の負イオンブレスレットが同様の違反で指摘されています。

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