ペットを飼うことは健康にどんな効果があるのか?
近年、多くの家庭で犬や猫などのペットが家族の一員として迎えられています。ペットは単に癒しを与えるだけでなく、健康面でもさまざまな恩恵をもたらすことが科学的に示されています。
心血管系への効果
米国疾病予防管理センター(CDC)や国立衛生研究所(NIH)の調査によると、犬を飼っている人は心臓発作後の生存率が高いことが分かっています。421人の心筋梗塞患者を対象に1年後の追跡調査を行った結果、犬の飼い主は非飼い主に比べて有意に生存率が高かったと報告されています。
血圧とストレスの低減
別のNIHの研究では、240組の夫婦を対象にペットの有無と血圧・心拍数を比較しました。ペットを飼っている夫婦は、安静時はもちろん、ストレステスト中でも血圧と心拍数が低く、ストレスからの回復も早いことが分かりました。
その他の健康効果
犬の散歩は日常的な運動となり、肥満リスクの低減につながります。調査では、犬を飼い散歩を定期的に行う人は、そうでない人に比べて歩行速度が速く、歩く時間も長いことが示されました。特に高齢者は、犬の散歩により移動能力が向上するという結果も報告されています。
専門家の見解
猫や犬だけでなく、観賞魚でも健康効果が期待できます。パーデュー大学の研究者は、アルツハイマー患者がカラフルな魚の水槽を見ることで、リラックス度が高まり、食欲や注意力が改善し、徘徊や攻撃的行動が減少したと報告しています。
実際の活用例:ペットセラピー
ペットがもたらすポジティブな影響は、病院やクリニックで「ペットセラピー」として活用されています。NIHクリニカルセンターで重篤な病気と闘う患者に犬を寄り添わせる取り組みでは、患者の精神状態や回復速度に顕著な改善が見られたと医師のアン・バーガー氏は述べています。
まとめ
ペットとの触れ合いは、心血管系の健康維持、血圧低下、ストレス軽減、身体活動の促進など、多方面で健康に寄与します。日常にペットを取り入れることで、心身の健康を手軽にサポートできるでしょう。
