トリガーポイントの2つの解剖学的要因
トリガーポイントは、筋肉の細胞レベルで損傷が起こり、正常に機能しなくなる部位です。マッサージセラピストは、これらのポイントを緩和し、痛みを軽減する手法を学びます。すべての捻挫や筋肉の過伸展がトリガーポイントを生むわけではありませんが、できてしまうと慢性的な痛みの原因となります。
トリガーポイントの定義
トリガーポイントは、筋肉内部に硬くて圧痛を伴う小さな結節として現れます。サイズは針先ほどから親指ほどまで様々で、圧迫に対して極めて敏感です。神経刺激がなくても強い収縮活動が起こり、非常に小さな円形領域での筋痙攣に似た状態です。
トリガーポイントの解剖学
トリガーポイントが存在する筋帯は、正常な筋繊維と緊張した筋繊維の帯が結びつき、結節部で結びついた状態になります。その結果、結節の両側の筋繊維は伸張・伸びた状態となり、分子レベルおよび細胞内サブレベルで深刻な損傷を受けます。これは、結節部の過度な収縮活動が原因です。
カルシウム再吸収の失敗
筋肉が収縮すると、カルシウムが筋細胞内に放出されます。安静時の筋細胞では、エネルギー伝達を担う補酵素ATPがミオシンに結合し、カルシウムが放出されるのを待っています。通常の筋肉は十分なATPを保持し、カルシウムを再吸収して収縮を停止させますが、トリガーポイント部位ではカルシウムの再吸収ができず、収縮が止まらずに続きます。その結果、乳酸が蓄積し、筋繊維の分子損傷を引き起こします。
このように、トリガーポイントは筋繊維の局所的な損傷とカルシウム代謝の障害が重なって慢性的な痛みを引き起こします。適切な治療とケアにより、症状の改善が期待できます。
