アンパラヤ茶(苦瓜茶)の特徴と健康効果
アンパラヤ茶は、ウリ科の植物モモルディカ・チャランティア(通称:苦瓜、苦メロン)の葉や果実を乾燥させて作るハーブティーです。ルテイン、ゼアキサンチン、βカロテン、ビタミンC・B群、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれ、古くから食用や民間薬として利用されてきました。本稿では、アンパラヤ茶の主な薬理効果と利用上の注意点をまとめます。
血糖値抑制(抗糖尿病)
- 苦瓜に含まれるポリペプチド‑P(植物インスリン)やチャリンチン、ビシン、グリコシド、カラビロシドは、肝臓・筋肉・脂肪組織でのブドウ糖取り込みとグリコーゲン合成を促進し、肝臓での糖新生を抑制します。動物実験・ヒト臨床の両方で血糖降下作用が報告されています。
体重管理(抗肥満)
- 2008年のBritish Journal of Nutrition掲載研究によれば、苦瓜抽出物は脂肪生成遺伝子の発現を低下させ、内臓脂肪細胞の蓄積と増殖を抑制します。内臓脂肪は肥満やメタボリックシンドローム、2型糖尿病、心血管疾患のリスク因子です。
コレステロール・中性脂肪低下
- 2005年のJournal of Nutrition報告では、苦瓜ジュースがapo‑Bおよびトリグリセリドの合成遺伝子発現を抑制し、血中LDLコレステロールと中性脂肪の低下に寄与することが示されました。
抗ウイルス作用
- 1990年のCellular Immunityの研究では、苦瓜がリンパ球とナチュラルキラー細胞を活性化し、マウスの免疫防御力を高めることが報告されています。
抗菌・抗真菌作用
- 果実・葉エキスは、Pseudomonas aeruginosa、Escherichia coli、Candida albicans、Staphylococcus aureus、Klebsiella pneumoniae、Proteus vulgaris、Salmonella typhimurium、Cryptococcus neoformans など多数の病原微生物に対して抑制効果があると、2009年のAfrican Health Sciencesで報告されています。
抗がん作用
- 2011年のCancer Lettersの研究では、苦瓜抽出物とkuguacin‑Jが前立腺がん細胞の増殖を阻害することが示されました。
- 2010年のCancer Researchでは、苦瓜抽出物がサバイビン、クラスピン、サイクリンB1・D1といったがん細胞増殖に関わる遺伝子の発現を抑え、アポトーシス(細胞死)を誘導することが確認されています。
使用上の注意点
- 糖尿病治療中やコレステロール低下薬を服用中の方は、必ず医師に相談してください。
- 妊娠中の使用は禁忌です。苦瓜は子宮収縮作用があり、早産のリスクがあります。
- ビシンに過敏症がある人は、溶血性貧血(ファビズム)を引き起こす可能性があるため摂取を避けてください。
