パーキンソン病に対する振動療法の可能性
振動療法とは?
NASAの研究で宇宙飛行士の骨密度低下防止策として検討され、2001年のFASEB誌掲載研究では、1日10分の振動がラットの骨形成をほぼ正常レベルにまで回復させたことが報告されました。その後、2008〜2009年にかけてパーキンソン病の症状緩和にも応用が始まりました。
振動療法はパーキンソン病にどのように役立つか
パーキンソン病の主な症状は振戦、筋強直、運動遅延、そしてバランスや協調性の障害です。振動療法は筋肉の伸張反射を刺激し、筋協調性とバランス感覚の改善を促すため、これらの症状の緩和が期待できます。
振動療法の働き
- 筋肉を自動的に伸ばすことで、筋協調性と筋組織の再構築を促進
- 血流・細胞酸素濃度の向上により自然治癒力を高める
- エネルギー代謝や持久力の向上、ストレスや疼痛の軽減効果も報告されている
振動療法の歴史
19世紀、フランスの神経学者ジャン=マルタン・シャルコーは、パーキンソン病患者のために「振動椅子」を開発しました。患者は乗ると睡眠の質が向上し、筋肉の硬直や不快感が緩和されることが観察されました。
