ストロンチウムが重要な理由
識別
新たに切り出したストロンチウムは銀白色ですが、空気中の酸素と接触すると黄色に変色します。燃焼すると真紅の炎を上げ、時には空気中で自然発火することもあるため、密閉容器に保管するか、他の化合物と混合して安定させる必要があります。
分布
ストロンチウムは軟らかい金属で、自然界ではセルサイトやストロンチアナイトとして存在します。イギリス、メキシコ、トルコ、スペインなどで採掘され、火成岩や堆積岩にも見られます。また、ヒトの体内やトウモロコシ、タマネギ、レタスなどの食品にも含まれています。
埋蔵量
世界では年間約14万トンのストロンチウム鉱石が採掘されています。
用途
- テレビのガラス画面や赤い花火、警告フレアの鮮やかな赤色を出すために使用されます。
- 亜鉛の精錬やフェライト磁石の製造にも利用されます。
- ストロンチウム‑90は核反応の副産物で高エネルギー放射線を放出し、宇宙探査ミッションや遠隔気象観測所、航海ブイの電源として活用されています。
- 2004年の研究では、放射性でないストロンチウムが骨粗鬆症やその他の骨疾患の予防・治療に有効であることが示されました。
注意点
成人に対する影響は比較的軽いものの、ストロンチウム濃度が千単位になると子どもの骨の成長や発達に危険を及ぼす可能性があります。飲料水中のストロンチウムは安全基準以下に管理されています。
ストロンチウムクロム酸塩は唯一、肺がんなど重篤な健康リスクをもたらすストロンチウム化合物です。
