タモキシフェン治療に伴う主な合併症と注意点
タモキシフェンは乳がんの治療・予防に有効ですが、エストロゲン受容体に作用するため、稀ながら重篤な合併症が報告されています。本稿では、主な合併症とその対策について解説します。
血栓症
- 深部静脈血栓症(DVT)や肺塞栓症、脳卒中のリスクがわずかに上昇します。
- タモキシフェンと化学療法を併用する場合、血栓の発生率がさらに高くなります。
- 眼の静脈に血栓ができることもあります。
二次がんのリスク
- 子宮体部がんや子宮内膜がんの発生率が増加することが報告されています。
- 肝臓がんとの関連はデータが不一致で、結論は得られていません。
眼への影響
- 白内障のリスクが高まり、手術が必要になることがあります。
- 視力の変化や視覚障害が起こることがあります。
その他の合併症
- 転移性乳がん患者で高カルシウム血症が認められることがあります。
- 子宮内膜の肥厚やポリープ、子宮筋腫、卵巣嚢胞などが報告されています。
注意すべき症状と対処
- 月経異常や膣出血、骨盤部の圧迫感・不快感。
- ふくらはぎの腫れや痛み、呼吸困難、胸痛、視力変化。
- これらの症状が現れたら、速やかに主治医に相談してください。早期発見・治療が重要です。
