5q症候群(骨髄異形成症候群)
5q症候群(骨髄異形成症候群)とは
骨髄異形成症候群(MDS)は、骨髄のDNA損傷により血球の産生が不十分になる疾患群です。特に染色体5の長腕(5q)に欠失があると「5q症候群」と呼ばれます。
MDSの概要
5q症候群を含むMDSでは、赤血球・白血球・血小板の産生が低下し、貧血、感染リスク増大、出血傾向など多様な症状が現れます。
赤血球の減少(貧血)
赤血球は酸素を全身に運搬しますが、産生が低下すると貧血となり、倦怠感、蒼白、息切れ、集中力低下などが起こります。MDSの慢性貧血は輸血で対処することがあります。
白血球減少(白血球減少症)
白血球は免疫防御に不可欠です。MDSでは特に疾患と戦う好中球が減少し、感染症にかかりやすくなります。
血小板減少(血小板減少症)
血小板は止血に関与します。血小板が不足すると、軽い外傷でも止血が困難となり、医療的介入が必要になることがあります。
急性骨髄性白血病への進展
MDS患者の約40%は急性骨髄性白血病(AML)へ進行します。AMLでは未熟な血球が増殖し、正常な血液機能が阻害されます。
原因
5q欠失の正確な原因は不明ですが、ベンゼンや農薬、ウイルス感染、遺伝的素因、がん化学療法や放射線治療などがリスク因子とされています。
