廃油の歴史的利用とダストコントロール
ダストコントロールの概要
1910年代に自動車が普及し始めた頃、未舗装道路から舞い上がる埃が大きな問題となりました。高速道路が整備された現在でも、農地や露天掘り鉱山、採石場などの大規模工事現場では埃が発生し続けています。
道路への油散布(ロードオイリング)
1910年、オハイオ州バス郡がスタンダード・オイル社にハモンド・コーナーズの道路に油を敷く許可を与えたことが、道路への油散布の最初期の記録とされています。
1983年には、米国で5,000万〜8,000万ガロンの廃油が土質道路の埃抑制に使用されました。当時、8州で使用が禁止され、13州で規制されていました。1992年までに、年間2,400万ガロンの廃油が道路に散布され続けていました。
環境災害:タイムズビーチ事件
ミズーリ州タイムズビーチは、人口約2,200人の小さな町で、未舗装道路が多く埃に悩まされていました。1972年から1976年にかけて、廃油が道路に散布されましたが、62頭の馬が死亡したことをきっかけにCDCが調査を開始し、EPAが1982年に高濃度のダイオキシン汚染を確認しました。1995年に連邦政府が町全体を買収し、1985年に住民を退去させ、1997年に26万5千トンの汚染土壌が除去されました。
使用禁止の経緯
1985年6月、EPAは「ダイオキシンやその他有害廃棄物が混入した廃油の使用は、埃抑制や道路処理において禁止する」と宣言しました。1992年9月には、使用済み油全般の埃抑制利用を全国的に禁止しました。ただし、州ごとに例外申請を行い、EPAの許可を得れば使用が認められるケースもあります。
現在のベストプラクティス
現在、未舗装道路の埃抑制には塩化物系の散布剤が最も広く用いられています。これらは空気中の水分を引き寄せ、粉塵と結合させる仕組みです。その他、毒性が低く環境に配慮した「非油性」散布剤も市場に出回っています。
