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がん治療における過酸化水素(H2O2)療法の実態

過酸化水素療法とは

CDCによると、2008年時点で米国の成人がん患者は1790万人に上ります。過酸化水素(H2O2)は、酸素ががん細胞に与える影響を利用した代替治療法として提案されていますが、効果を裏付ける科学的根拠はほとんどありません。

使用法

米国がん協会によれば、H2O2療法は「酸素療法」の一種で、酸素を体内に供給することを目的としています。過酸化水素は経口投与、注射、または希釈した溶液での皮膚浸透などの方法で使用されます。

作用機序

酸素は細胞代謝に不可欠で、健康な細胞機能を支えます。体内にH2O2を投与すると分解されて酸素(O2)が放出され、酸素濃度の高い環境を作り出すことでがん細胞を死滅させると考えられています。しかし、実際の研究結果はまちまちで、致死例も報告されています。

副作用

市販の過酸化水素は濃度が異なり、食品用は約35%、外用は3%程度です。経口摂取や注射は食道や胃のやけど、嘔吐、最悪の場合は死亡につながります。皮膚に直接触れるとやけどや水疱が生じます。

留意点

米国がん協会の研究では、血液や腫瘍内部への直接注射はがん細胞の増殖抑制に効果がないとされています。腫瘍への酸素供給が困難なため、効果が期待しにくいと考えられます。放射線療法や化学療法と組み合わせた研究も行われていますが、決定的な結論は得られていません。

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