肝臓がんに対するTherasphere治療の概要と注意点
米国がん協会によると、2009年に新たに22,620例の肝臓がんが報告されました。肝臓がんは初期に症状が現れにくく、進行すると手術が不可能になることが多く、放射線療法や化学療法だけでは生存率が低くなります。
Therasphere(セスフィア)とは
Therasphereは、放射性ビーズを肝臓に直接注入する治療法です。細いカテーテルを脚の血管から肝臓へ挿入し、放射性ビーズを血流に乗せて腫瘍の微小血管に届かせます。ビーズは3日間にわたり放射線を放出し、腫瘍のサイズ縮小を狙います。正常な肝組織への影響は最小限に抑えられます。
治療後4週間目に再診が行われ、血液検査やCT検査が実施されます。検査結果が良好であれば、必要に応じて2回目の治療が提案されます。
効果
2009年時点ではまだ新しい手法であり、Therasphereの効果を確固たる形で示すデータは不足しています。ただし、実際に施術された症例では腫瘍縮小が報告されており、FDA(米国食品医薬品局)からは承認を受けています。
副作用と術後の注意点
放射線治療全般に共通する副作用として、倦怠感、食欲減退、軽度の発熱が報告されています。また、痛みが生じた場合は処方された鎮痛薬で対処します。
退院後の生活で注意すべき点は以下の通りです。
- 十分な水分を摂取し、食欲が戻り次第早めに食事を取る。
- 処方された薬は手術前と同様のスケジュールで再開する。
- 激しい運動は避け、アルコールは手術後4週間は摂取しない。
- ビーズから放出される放射線が最も強い3日間は、妊娠中の方や放射線に敏感な方への接触を最小限に抑える。
