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化学療法の主な副作用と注意点

化学療法はがん治療で広く用いられる手段ですが、強力な細胞毒性薬剤を使用するため、さまざまな副作用が生じます。以下では、特に注意が必要な主な副作用とその対策について解説します。

感染症

化学療法中の患者は免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。Peter H. Wiernik氏の研究によれば、化学療法を受ける患者の約40%が感染症を発症すると報告されています。これは、抗がん剤ががん細胞だけでなく正常な白血球も破壊してしまうためです。感染予防のためには、手洗いやマスクの着用、定期的な血液検査による白血球数のモニタリングが重要です。

脱水

化学療法は嘔吐や下痢を引き起こすことがあり、体内の水分が急激に失われると脱水状態になります。脱水はカリウムやナトリウムといった電解質のバランスを崩し、重篤な合併症を招く恐れがあります。症状が見られたらすぐに点滴による補液を行い、電解質補正を行うことが必要です。

血小板減少(血小板減少症)

血小板は血液凝固に欠かせない成分で、減少すると出血しやすくなります。軽い切り傷でも止まりにくくなるため、出血が続く場合は化学療法の中断や血小板輸血が検討されます。定期的な血小板数のチェックが推奨されます。

出血性膀胱炎

シクロホスファミドやイホスファミドなどの薬剤は、膀胱粘膜を刺激し血尿(血が尿に混ざる)を引き起こすことがあります。重症化すると大量出血や尿路感染(尿路敗血症)に至る危険があります。早期に膀胱の保護薬や水分摂取を増やす対策が有効です。

血栓(血栓症)

血液が固まりやすくなることで血栓が形成され、血流が阻害されます。心臓の冠動脈に血栓ができれば心筋梗塞、肺動脈に流れ込めば肺血栓塞栓症となり、胸痛や呼吸困難を引き起こします。抗凝固薬の使用や定期的な血液検査でリスク管理が必要です。

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