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メラミンと結腸がん

メラミンは、プラスチックや肥料、コンクリート、タイル、レンガなど、数千に及ぶ製品の製造に使用される工業化学物質です。そのタンパク質様の化学構造により、精度の低い検査ではミルクと誤認されやすく、2008年に中国で乳児用ミルク粉の不正添加が明らかになりました(2007年には中国産ペットフードにも検出)。

メラミンの工業用途

メラミンは、プラスチックや建築資材の安定化・乳化剤として広く利用されています。シャワーカーテンやプラスチック製カトラリー、コンクリート、肥料など、日常生活のあらゆる製品に微量が含まれています。

メラミンの健康影響

世界保健機関(WHO)や各国政府の見解によれば、低濃度のメラミンは人体に有害ではありません。しかし、摂取量が増えると腎臓結石や膀胱結石を引き起こすほか、泌尿器系や生殖器系への影響が報告されており、膀胱がんや結腸がんのリスクが高まる可能性が示唆されています。

メラミンの発がん性の可能性

メラミンが発がん性物質として正式に認定されているわけではありませんが、動物実験や一部のヒト回顧的研究で、長期・高濃度の曝露が膀胱がんや結腸がんのリスク上昇と関連付けられています。

中国の乳児用ミルク粉メラミン汚染事件

2008年に中国の乳児用ミルク粉にメラミンが混入され、たんぱく質含有量が偽装されていたことが発覚しました。この事件で6人の乳児が死亡し、30万人以上の子どもが腎臓結石や泌尿器系障害を受けました。汚染製品を製造した企業の幹部2名は死刑、もう1名は終身刑が言い渡されました。

WHOが定めたメラミン基準(2010年)

2010年7月6日、WHOの食品安全委員会はメラミンの国際基準を策定しました。食品全般は1kgあたり2.5 mg、乳児用ミルク粉は1kgあたり1 mgを上限としています。これらは法的拘束力はありませんが、各国が基準を設定する際の指標となります。

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