腺腫(良性腫瘍)の診断方法とポイント
腺腫とは
腺腫は上皮組織から発生する腫瘍で、ほとんどは良性です。しかし、放置すると悪性化する可能性があります。組織学的には管状(約80〜85%)、管腺様(10〜15%)、絨毛様(約5%)の3タイプに分類されます。特に絨毛様腺腫は大腸に発生しやすく、サイズが大きくなると癌化リスクが高まります。
診断手順
- 大腸内視鏡検査:ポリープ検出の最も正確な方法で、特に小さなポリープの検出率は約85%です。ただし、施術者の技量に依存し、費用や合併症リスクが課題です。
- 二重造影バリウム検査:感度を高めるために使用しますが、小さなポリープの検出率は約53%にとどまります。腸内の不十分な洗浄や憩室症、過長腸が偽陽性・偽陰性の原因となります。
- 内視鏡(上部消化管)検査:ポリープの診断と同時に治療が可能です。外来で実施できますが、検査前1〜2日は透明な液体食が必要です。
- 小腸造影検査(上部消化管造影+小腸追跡):内視鏡が届かない小腸領域の腺腫を検出します。
- 便中DNA検査:非侵襲的で簡便ですが、主に進行した腫瘍を検出します。大腸がん細胞は正常組織より多くDNAを排出します。
まとめ
腺腫は早期に発見し適切に管理することが重要です。大腸内視鏡が第一選択ですが、患者の状態や検査可能部位に応じてバリウム検査や小腸造影、便DNA検査などを組み合わせることで、診断精度を高められます。
