|  | 健康と病気 >  | がん | 肺がん

なぜ左肺は右肺より小さいのか?

左肺は右肺に比べてやや小さくなることが多いですが、これは解剖学的な構造の違いによるものです。以下に主な理由をまとめました。

1. 心臓の位置

人間の心臓はやや左側に偏っているため、左肺には心臓が収まるくぼみ(心切痕)ができます。このくぼみが左肺の容積を減少させ、結果として右肺より小さくなります。

2. 横隔膜の高さ

横隔膜は肝臓の存在により右側でやや高くなる一方、左側は比較的低くなります。そのため左肺が占められる胸腔の領域が右肺に比べて狭くなります。

3. 肺葉の数

右肺は上葉・中葉・下葉の3葉構成ですが、左肺は上葉と下葉の2葉しかありません。中葉がないことが左肺の容積が小さい要因のひとつです。

4. 血管・気道の分布

右肺動脈は左肺動脈に比べて太く短い傾向があり、また右側の気管支樹は左側よりも分岐が多く広がっています。これらの違いが右肺の容積をやや大きくしています。

ただし、左右の肺のサイズ差は大きくはなく、どちらの肺も効率的にガス交換を行い、体内の酸素・二酸化炭素のバランスを保っています。

肺がん - 関連記事