腸間膜リンパ腫の症状とは?
腸間膜の解剖
腸間膜は腹腔内の脂肪性結合組織で、腸やその他の臓器を支え、血管やリンパ管が走行しています。リンパ節が散在しているため、稀にここから腫瘍が発生し、腸間膜リンパ腫となります。血流やリンパ系との連絡が乏しいため、他のリンパ腫に比べて全身症状が出にくい特徴があります。
リンパ腫の全身症状
一般的なリンパ腫では、体重減少、低熱、夜間発汗、倦怠感などの全身症状が腫瘍が目立つ前に現れます。これらは腫瘍がサイトカインを血流に放出することが原因です。しかし腸間膜リンパ腫は血流やリンパ系との結びつきが弱いため、サイトカインが全身に広がりにくく、上記の症状はほとんど見られません。
腸間膜リンパ腫の症状
主な症状は腫瘍が大きくなり腸管機能を障害したときに現れます。腹痛が最も多く、しばしば拡散性で腹部の奥深くに鈍い痛みとして感じられます。嘔吐、吐き気、便秘が伴うこともあります。また、腹部に異常なしこりを触知することがあります。
サンドイッチサイン
腹部CTで特有の所見が認められます。「サンドイッチサイン」と呼ばれ、腫瘍の暗い部分が左右に位置し、中央の脂肪組織が明るく映る様子がサンドイッチのパンに例えられます。この所見は腸間膜リンパ腫に高度に特異的で、他の疾患で見られることは稀です。
腸間膜リンパ腫の発見方法
症状が出にくいため、他の目的で実施された腹部CTで偶然に発見されることが多いです。サンドイッチサインが認められたら腸間膜リンパ腫と診断されます。時には無関係の腹部手術中に腫瘍が見つかることもあります。腫瘍は比較的増殖が緩やかで、外科的切除が有効な治療法となります。
